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2015年3月10日

真鍋武 個展「記憶の中の記憶」

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先日茨城県にある竜ヶ崎幼稚園で開かれている美術家の真鍋武さんの個展に行ってきました。
今回の個展ではドローイングと立体物が展示されています。
ドローイングは事務用品のファイルバインダーに紺色のサインペンで自由な線が描かれているもので、20年以上前から継続されて製作されている作品です。
作者が展覧会のパンフレットでも書かれているように、あるときは植物、あるときは動物、あるときは人のように、描かれているものは変容しています。またこれらは何かを表すように描かれたものではなく、逆に何かを表現してしまうようになったら、しばらくこのドローイングを描くのをやめるようにしているとも言われていました。
バインダーの下端に日付が書かれていて、その日付と線を見ていくと作者の気分が表現されているようにも見えてきます。見る側の想像力を広げ、リラックスさせてくれるような作品です。濃紺の線は繊細、自由で、美しい。
次回の個展にも、ぜひ伺いたいと思います。