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2022年1月 9日

interno indaco interview

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「interno indaco (Design space for lifestyle)」にインタビュー記事が掲載されています。

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 あと2日で2015年が終わる。今年は進めていたいくつかのプロジェクトが無事竣工を迎え、関係者の方から喜びの声を頂いた。事務所にとって今年も良い一年になりました。新しい方との出会いがあり、多くの人に支えて頂いたおかげだと思います。
 写真は宮崎県宮崎市にある坂倉建築研究所が設計した、宮崎県青島青少年自然の家(1976)の2階のラウンジの写真です。このラウンジの写真左奥上空に抜けていくような広がりのある清らかな気持ちの良い空間が、L型プランのコーナーという難しい位置にありながら、吹抜け、構造体、開口部など、特別ではない要素により構成され実現されていました。内田祥士先生と宮崎の建物見学をご一緒させて頂いた際の一枚。

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先日茨城県にある竜ヶ崎幼稚園で開かれている美術家の真鍋武さんの個展に行ってきました。
今回の個展ではドローイングと立体物が展示されています。
ドローイングは事務用品のファイルバインダーに紺色のサインペンで自由な線が描かれているもので、20年以上前から継続されて製作されている作品です。
作者が展覧会のパンフレットでも書かれているように、あるときは植物、あるときは動物、あるときは人のように、描かれているものは変容しています。またこれらは何かを表すように描かれたものではなく、逆に何かを表現してしまうようになったら、しばらくこのドローイングを描くのをやめるようにしているとも言われていました。
バインダーの下端に日付が書かれていて、その日付と線を見ていくと作者の気分が表現されているようにも見えてきます。見る側の想像力を広げ、リラックスさせてくれるような作品です。濃紺の線は繊細、自由で、美しい。
次回の個展にも、ぜひ伺いたいと思います。

2014年11月20日

紅葉

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自宅の近くには、ある大学施設があって、施設内には多くの樹木があり、広いグランドがある。あまり手を入れていない、ありのままの自然が残っていて、週末は人もいないため、非常に静かな場所です。毎年、この時期になると、家族でシートとお弁当を持って出かけます。写真は銀杏並木を見上げたもので、地面から空に向かって枝と葉が何十ものレイヤーになっていて、本当に美しい。
広いグランドの遠く向こうに、紅葉した樹木の下で草野球をしている人たちの風景を見ながら、ゆっくりとすごす時間はとてもいいものです。

2014年4月19日

浄土寺浄土堂

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数年前の夏、兵庫にある国宝浄土寺浄土堂を訪れました。
浄土堂は1194年に重源によって建てられた仏教建築で、約18m×18mの正方形平面、面積は330㎡、6寸勾配の方形屋根の建物です。この浄土堂は自分的にはとてもいいなと思った建物の一つです。是非近くに行かれた際には見て頂きたい建物です。
敷地は少し高台にあって、周辺から見ると浄土堂の屋根が少しだけ見える程度、境内の中に入っても、あまり演出された感じの建ち方ではなく、どちらかというと唐突に置かれているような印象をもちました。建物は境内の中で一番西側にあり、人のアプローチも西側からなので、階段で境内に上がってくると浄土堂の側面を一番始めに目にする事になります。境内には東に薬師堂もあります。建物は大きいという印象はなく、また正面性もあまり感じませんでした。内部は大きな阿弥陀如来像(H5.3m)が中心におかれ、その廻りを人が自由に歩く事ができ、室内の柱や梁など構造材は朱色、壁面は白色で塗られ、天井がはられていない大きな一室空間です。私は、北側の小さな扉から入って、中央の如来像の大きさ、天井のない高く大きな空間、朱色と白の鮮やかな色彩に圧倒され、像の前にいる人はとても小さく感じられました。外観に見る普通さ、内観の荘厳でありながら、自由な雰囲気がとても良かったです。
私が訪れたのは午前10時頃ですが、西側には木格子が入った開口部があり、夕方になると如来像が後方からの西日の光を受け、最も印象的な室内風景になるように計画されています。今度はこの時間(午後16時)にもう一度訪れたいと思っています。

2014年4月 9日

手賀沼の桜

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先週末、手賀沼近くの柏ふるさと公園で花見をしました。
満開の時期を過ぎていて、新緑が出ていましたが、淡いピンク色と緑色の配色がきれいでした。
この公園は、自分たちが花見を楽しんだ公園にも桜の木がたくさんあって、また沼の反対側、数百メートル離れた所にも桜の並木が数キロにも沼際の遊歩道に連なっているのが見えます。
身を置いている公園に意識を集中していると、宴会を楽しむ大勢の人々やその話声、球技や自転車等を楽しむ人々、風で舞った桜の花びら等々多くの物が視界に入ってきて動的な場所を体験しているのですが、数百メートル先の桜並木に意識を集中すると変わらない風景に、静的な場所に身を置いているような気分になり、落ち着いた気分になりよりリフレッシュすることが出来ました。一つの場所にて二つの違った体験が出来きたような気がしました。
建物では複数の違う性格の体験が出来ると良いと考えています。規模が大きくない場合や予算が厳しい場合でも、周辺の風景を取り入れたり、または遮ることなどの関係をよく考えることで、豊かな建物ができると考えています。自然が与えてくれる多様さに勝るものはないですね。
今回の花見は広い公園の中で、沼際を選んでシートを引けたのが、自分的にはとても良かったです。


2014年4月 5日

柏レイソル

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先日柏レイソルの試合を家族で観戦しました。
日立柏サッカー場の収容人数は15,000人程度ですが、ピッチと観客の距離がとても近く、グランドの臨場感や選手の熱気が伝わってきて観戦するには、とても良いサッカー場だと思います。現在の国立競技場が約54,000人、埼玉スタジアムが64,000人とすれば、決して大きくはないですが、このサイズは柏市の規模にも適していると思います。柏市の人口は40万人です。
自分がスタンドに入ってまず感じるのは明るさで、その明るさに気分も一気に高揚します。柏サッカー場の照度は水平面で2000lx、通常の学校の教室の照度設定が300lx、大きな駅舎のコンコースで500lxであると考えると、やはり2000lxは明るいですね。照明計画は見やすい見にくいの基準だけではなく、そのスペースでどのような気分を望んでいるのかを考慮する事も大切ですね。
今年もタイトル目指してがんばってほしいです。