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弊社で設計監理を行いました「日南市油津商店街多世代交流モール」が平成28年日本建築士会連合会賞の優秀賞を受賞しました。
本施設は商店街をはじめとする中心市街地再生の拠点となる施設であり、商店街や日南市の皆さんの様々な取り組みを含めて今回評価頂けたと思っています。
本賞は一次の書類審査と二次の現地審査を行い優秀賞5点,奨励賞数点が選出されるもので、二次審査の現地審査では建築家の岸和郎氏、竹原義二氏をご案内させて頂きました。お二人から感想や助言を直接頂く事ができ貴重な時間を頂きました、お忙しい中遠方まで来て頂きありがとうございました。岸氏には選評を書いて頂きましたので添付させて頂きます。

選評
地方都市の衰退しつつあるアーケード商店街再生の起爆剤として計画されたプロジェクトである。往時は繁栄していた商店街も時代の流れとともにその長さも短くなり、また建ち並んでいた商店も歯抜けとなり、アーケードに面したファサードからは部分的に青空が覗けるようになる。そんな商店街を象徴するかのように、すでに何年間も閉鎖されたままになっていた旧スーパーマーケットの巨大な建物のリノベーションが本計画である。
 その旧スーパーマーケットの立面は長さ60mあり、商店街に面するファサードとしてはスケールオーバーである。設計者はその立面の中央に屋外空間としてのヴォイドを挿入し、一つの大きすぎる建物であったものを、二つの建物とその中央には屋外モールの空間を配置することで三つの空間へと変化させた。
 右側のブロックには飲食店を6店舗配置し、屋内、屋外ともに客席は自由に着席できる形式であり、アジアの都市にあるナイトマーケットやフードコートのようなカジュアルな形式をとりながら、現代の空間として効果的にデザインされている。左側のブロックは情報発信やNPOの拠点として、多目的に使用できるように計画されており、右側のブロックの飲食空間がもたらす賑わいと、うまく対応している。
 このモールの屋外空間が商店街に挿入され、商店街の流れと直行方向に光や風、それに商店街の外部に広がる都市の雰囲気がアーケード内部に流入するようになったことで、これまでは単に商店街の歯抜けに過ぎなかった空地が積極的に意味を持つようになり、児童の遊び場として整備されたりすることで、直線に過ぎなかったアーケード商店街が左右方向に広がりを持ち始め、新しい入居者も増え始めたと聞く。
 一つの小さなプロジェクトが商店街全体の在り方を変える力を持っていること、言い換えると一つの建築が都市さえも変えることができるという点を改めて思い知らせてくれた作品であることを評価し、顕彰する次第である。 (岸 和郎)

2016年10月 7日

鯖江の住宅 庇

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先日、「鯖江の住宅」(福井県鯖江市)の前を通りかかった時に撮影した写真。竣工後もうすぐ2年になりますが、大きな庇によって杉板の外壁は竣工時と変わらないきれいな表情で、開口部をみるとブラインドとフローリングの隙間で気持ちよさそうに寝ている猫の姿がみえました。

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「鯖江の住宅」がアメリカのデザインサイト「arch daily」に掲載されました。
https://www.archdaily.com/794440/house-in-sabae-tetsuya-mizukami-architects

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日南市油津商店街の活動が、webサイト「ココロココ」「greenz」に取り上げられています。

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現在発売されている、新建築2016年9月号に弊社が設計監理を行った、「日南市油津商店街 多世代交流モール」が掲載されています。
油津商店街、日南市の取り組みがわかりやすく整理されています。多くの人に商店街の活動を知って頂ける機会になればと思います。
編集長がかかれた本誌へのコメントを添付させて頂きます。今回掲載されている多世代交流モールをはじめ、柏の葉図書館、柏の葉ミュージアムリニューアルは民間企業による公共的なスペース「私有資産の公共性」をもったプロジェクトです。地域に求められる公共性について、民間と公共建築それぞれが提供できる価値をその場所に立ち形にしていきたいと思っています。


Editor's Comment 
「建築は地域の資産となり得るのか。今月号ではそうした可能性を考えました。これまで、公共建築は平等性を考えて最大公約数的に考えてきた一方、私有資産は公共性を必要とせず、敷地境界の内外を明確に分けて存在してきました。しかし今、その境界を少しずらす可能性もあるのではないかと思います。青木淳さんの「分じろう」「十じろう」、水上哲也さんの「油津」など、今月のプロジェクトの多くはこれまでの「設計」という範囲では捉えられない方法を試みています。建築論壇でジョー・ゲビア氏に語っていただいたAirbnbもそのひとつの例です。私有の資産をゲストのための宿泊場所として提供することで、新しい価値を生み出し、地域やコミュティがかかえる課題に取り組むことができます。それを全面的に受け入れるには、まだ調整が必要です。しかし、そのチャレンジが次のステップになるのかもしれません。」 (「新建築」編集長 四方裕)


2016年8月31日

越前の住宅 現場2

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既存建物の一部を解体して耐圧盤を打設した状況です。一部既存の構造体を残すので、手仕事で丁寧に解体して頂きました。現しになった既存の構造体を詳細に実測し、図面の修正と納まりの検討を行っています。来月中旬には建て方が控えています。

2016年8月26日

越前の住宅 現場1

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福井県越前市で計画をしている住宅が着工しました。築53年になる母屋を一部解体しながら、既存建物の中に新しい建物を挿入する計画です。
古い木構造の中に新しい木構造が挿入され新旧の建物が混ざり合うような建物になります。この計画の大きな目的は、北側に位置し採光や通風環境の良くないリビングダイニングを新設し住環境を向上させる事、この住宅に住まれる3世代の各部屋の動線を整理しつなげる事、耐震上安心なスペースを造ること既存建物の耐震性もあわせて向上させる事です。写真は着工前の建物です。

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現在発売されている、新建築社JA(THE JAPAN ARCHITECT))2016年102号「若手の建築家がつくる家、そして彼らの仕事」に掲載されています。1975年以降生まれの建築家62組のこれまでの仕事を紹介した特集です。

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IT企業であるFULLER社のオフィス製作風景の動画をWorksにUPしました。社員さんだけで全ての製作を行いました。社員の皆さんお疲れさまでした!

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現在発売されている、日経アーキテクチャー2016年5月12日号に、弊社が設計監理を行った、宮崎県日南市「多世代交流モール」が掲載されています。

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